
報 告
地域のステークホルダーへの
アンケート2025
結果詳細
2025年11月22日(土)~12月2日(火)に実施した、CARNIVAL WORKSと協働した企業・行政・学校・地域団体など。学生たちと一緒にプロジェクトを動かし、彼らの活躍を一番近くで見てきた地域の大人たちからのアンケート結果詳細報告です。
調査概要
- 調査期間
2025年11月22日(土)~12月2日(火) - 調査方法
Webアンケート - 対象 学生ボランティア
- CARNIVAL WORKSと協働した企業、行政、学校、地域団体など。学生たちと一緒にプロジェクトを動かし、彼らの活躍を一番近くで見てきた地域の大人たち
- 母集団18、有効回答数18(回答率 100%)
- 実施主体、調査名
一般社団法人CARNIVAL WORKS
「ボランティア活動およびステークホルダー変容調査」 - 関連プログラム
大和証券グループ「Nボラ」助成事業 - 調査・分析
一般社団法人オープンデータラボ リサーチャー 長井英之
1.回答者属性(n=18)
1-1.CARNIVAL WORKS と関わりのある期間を教えてください。【必須回答】
1-2.どのような場面・活動で、CARNIVAL WORKS の学生ボランティアと関わりましたか。当てはまるものすべてを選択してください。【複数選択・必須回答】
その他(5回答)内容
- 交流会
- 町主催イベントへの参画
- 江藤さんからのお声がけ
- 弊社イベントへアノカフェ出店依頼
- 市事業への協力依頼
2.現場にもたらされた「新しい風」と「化学反応」
2-1.学生ボランティアと一緒に活動されたときの印象についてお聞きします。あてはまるものをお選びください。【複数選択・必須回答】
2-2.「これは学生ボランティアがいたからこそ実現できた」と感じることがありましたか?あれば具体的に教えてください。【自由回答】
- 場の「空気感」を変える(Emotional Impact)
「雰囲気、笑い、パワー」といった感情的なポジティブワードが高いスコアを出しています。
これらは「イベント運営がうまくいった」という機能的な話ではなく、「学生がいるだけで場が明るくなった」「大人だけでは出せない活気が生まれた」という、空間の質の変化を指しています。これが最も強く評価されているポイントです。 - 子どもへの「ナナメの関係」の実践(Relational Impact)
「宿題、遊び」という具体的な活動に加え、重要なのは 「目線、兄弟、友達」という言葉です。
これは、学生が「先生」や「親」のような縦の関係ではなく、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」のようなナナメの関係(兄弟・友達に近い距離感)で子供に接し、子供たちが心を開いたことを示唆しています。
大人という言葉との対比で語られている可能性も高いです(例:「大人には見せない顔を見せた」など)。 - 新しい「企画」の実現(Functional Impact)
アイデアや啓発という言葉が高いスコアで出ています。
単に言われたことをやるだけでなく、学生発案の企画や、新しい視点(啓発)が現場に持ち込まれ、それが実際に形(作り、実現)になった事例が存在します。

2.現場にもたらされた「新しい風」と「化学反応」の総評
1.圧倒的なポジティブ評価:労働力を超えた「質の変容」
労働力を超えた「質の変容」 活動現場における学生の影響力を問うた2-1の結果は、極めて示唆に富むものでした。3つの設問すべてにおいて、回答者の100%が肯定的評価(「そう思う」「大変そう思う」)を選択しています。 特筆すべきは、「活動全体の雰囲気や質の向上」に対し、約9割にあたる16名が最高評価の「大変そう思う」と回答した点です。これは、学生ボランティアの存在が単なる人手不足の解消(量的貢献)にとどまらず、現場の空気感そのものを劇的に好転させる「質的変容」をもたらしたことを決定づけるデータです。
2. 現場に吹き込んだ「熱量」と「笑顔」(Emotional Impact)
自由記述の分析においても、「雰囲気」「笑い」「パワー」「元気」といった情緒的なキーワードが上位を占めました。 大人のスタッフだけではどうしても硬くなりがちな現場に、学生特有の明るさやエネルギーが注がれたことで、子どもたちや参加者の緊張がほぐれ、場全体に活気が生まれた様子が浮き彫りになっています。この「理屈抜きの明るさ」こそが、ステークホルダーが最も強く実感した「新しい風」の正体と言えるでしょう。
3. 既存の枠組みを超えた「化学反応」(Catalytic Impact)
また、「新しい気づきや発想」への高評価や、自由記述に見られる「アイデア」「啓発」「実現」という言葉は、学生が現場に「化学反応」を起こした証左です。 彼らは指示待ちになることなく、大人とは異なる「ナナメの目線(兄弟・友達のような距離感)」で子どもに接し、時には大人たちが気づかない視点からの提案を行いました。その主体的な関わりが、既存の運営方法に刺激を与え、活動のポテンシャルを最大限に引き出す触媒として機能したことが確認されました。
本調査結果は、「ボランティア=労働力」という固定観念を完全に覆すものです。彼らは現場にとって、代えの利かない「変革のパートナー」であり、その存在こそが地域活動の持続可能性と質を高めるための重要な鍵であると言えるでしょう。
3.若者への眼差しを変える「信頼の再構築」
3-1.CARNIVAL WORKS の学生ボランティアと一緒に活動する中で、「今どきの若者(いまの若い世代)」への見方やイメージが変わったと感じることがあれば教えてください。(変わった点や、そう感じた場面などがあればご自由にお書きください)【自由回答】
- 「指示待ち」から「自走する存在」へ(能動性の再発見)
一般的に「今の若者は受動的だ」と見られがちですが、現場のステークホルダーが目にしたのは、自ら考え、意欲を持って行動する姿でした。この強いネットワークは、大人が抱いていた「若者=管理・指導の対象」という固定観念が崩れ、「自律的に動ける存在」として再認識されたことを如実に物語っています。 - 「無機質」から「心理的な雪解け」へ
次に見られるのが「素直─挨拶─聞く」によって形成された関係性の領域です。 コミュニケーションが希薄だと思われていた若者世代ですが、実際にはアドバイスを素直に聞き入れ、気持ちの良い挨拶ができる。図に現れたこのつながりは、世代間の壁が大人の杞憂に過ぎなかったことを示し、心理的な距離が縮まった「雪解け」の瞬間を可視化しています。 - 「支援対象」から「対等なパートナー」へ(信頼の獲得)
「頼もしい─しっかり─協力」というキーワード群。 ボランティアは単なる労働力の提供者(ヘルパー)ではありませんでした。責任感を持って役割を全うする姿は、大人たちに「若者に任せても大丈夫だ」という確信を与え、地域課題をともに解決する「対等なパートナー」としての信頼を得たこと確認できます。

3.若者への眼差しを変える「信頼の再構築」総評
本調査で明らかになったのは、若者に対する評価の「上方修正」です。彼らの活動は、地域社会が若者に対して抱いていたバイアスを払拭し、相互のリスペクトに基づく新たな関係性を構築する契機となりました。
4.ともに地域をつくる「パートナーシップ」
4-1.CARNIVAL WORKS や学生ボランティアに対して、伝えたいことやご意見・ご感想・今後への期待などがあれば、自由にお書きください。
- 「一過性」から「未来」への投資(Time Perspective)
「未来」というキーワードは、本プロジェクトの成果を象徴しています。 ステークホルダーは、学生との関わりを単発イベントの成功(過去・現在)だけで評価していません。「彼らがこれからの社会を担っていく」という未来への視座を持っており、本活動を単なる労働力補填ではなく、「次世代の育成・投資」という長期的な文脈で捉えています。 - 社会的インパクトへの最大級の賛辞(Social Impact)
ネットワーク図では結ばれませんでしたが、重要語抽出においては「日本」という言葉が最高値を記録しました。 これは、「日本の未来にとって必要な事業である」という、地域活動の枠を超えた最大級の賛辞が含まれていることを示唆しています。彼らはCARNIVAL WORKSの活動の中に、地域課題の解決だけでなく、日本の社会構造そのものにポジティブな影響を与える可能性を感じ取っています。 - 感謝を超えた連帯(Partnership)
多くのメッセージに共通するのは、「手伝ってくれてありがとう」という客体への感謝ではなく、「一緒に活動できてよかった」という主体的な喜びです。 学生の熱意にほだされ、大人たち自身も「また一緒にやりたい」と願う。その姿は、支援する側/される側という境界線を溶かし、ともに良い地域・良い社会を作ろうとする「パートナー」としての関係性が構築されたことを明らかにしています。

