
報 告
学生ボランティア
アンケート2025
結果詳細
2025年11月22日(土)~12月2日(火)に実施した、CARNIVAL WORKS ボランティアアンケート 2025の結果詳細報告です。
調査概要
- 調査期間
2025年11月22日(土)~12月2日(火) - 調査方法
Webアンケート - 対象 学生ボランティア
- CARNIVAL WORKSのプログラムにボランティアとして参加したことがある中・高・大学生
- 母集団 249、有効回答数 42(回答率 16.9%)
- 実施主体、調査名
一般社団法人CARNIVAL WORKS
「ボランティア活動およびステークホルダー変容調査」 - 関連プログラム
大和証券グループ「Nボラ」助成事業 - 調査・分析
一般社団法人オープンデータラボ リサーチャー 長井英之
1.回答者属性(n=42)
1-1.学年を教えてください【必須回答】
その他(7名)の内容
- 社会人 (3名)
- 社会人1年目 (1名)
- 大学5年生 / 大学5年 (2名)
- 浪人生 (1名)
1-2.あなたのCARNIVAL WORKSへのかかわり⽅で、⼀番近いものを選んでください。【複数選択・必須回答】
1-3.これまでにCARNIVAL WORKSの活動に参加した回数に、一番近いものを選んでください。【必須回答】
1-4.参加したこと、関わったことのある活動を、すべて選んでください。【複数選択・必須回答】
その他(9回答)の内容
- よしいだキッチン(4回答)
- よしいだキッチン、PROME (1回答)
- よしいだキッチン子ども食堂 (1回答
- よしいだ子ども食堂、NOK (1回答)
- 母子シェルターのみなさんと動物園! (1回答)
- いろいろ (1回答)
2.活動への印象
2-1.CARNIVAL WORKS の活動のなかで、「楽しかったこと」「うれしかったこと」「印象に残っていること」を教えてください。【自由記述・必須回答】
- 「子ども」と「一緒」に過ごす喜び(活動の核心)
単に「子ども支援をした」という一方的な奉仕ではなく、子どもたちと「一緒」に何かをし、そこで生まれた「笑顔」が最も印象に残っているようです。 「ジェンガ」「御飯」「勉強」といった具体的な単語も見られることから、遊びや食事、学習といった時間を共有し、フラットな関係性の中で楽しさを分かち合った様子が伺えます。 - 「地域」や「異世代」との交流(広がりの実感)
活動の場が「フェス」「山車(だし)」といった地域のイベントにも広がっています。 また、「大学生」「高校生」「方々(地域の人々)」という言葉から、学校や世代を超えた「繋がり」を実感しており、自分が広い社会の一部に関わっているという充実感が見て取れます。 - 「自分」の変化とエンパワーメント
活動を通じて「自分」自身を見つめ直したり、新しい「機会」を得たと感じている人が多いようです。 「応援」という言葉が強く出ていることから、誰かを応援する経験、あるいは地域から応援される経験を通じて、自己肯定感やモチベーションが高まった可能性があります。

2-2.CARNIVAL WORKSの活動に関わる中で、「これは自分にとって大きな変化だった」と感じることがあれば教えてください。(小さなことでも大歓迎です)【自由記述・必須回答】
- 「対人関係」における自信の獲得
「普段は人見知りだが、初対面の人とも話せるようになった」「友達ができた」「誰かのそばにいることの価値を知った」といった変化です。 特に「友達」のスコアが突出して高いことから、活動を通じて心を開ける仲間に出会えたことが、彼らにとって何よりの「大きな変化」として刻まれている様子が伺えます。 - 「自分」の将来と内面の成長
「自分の将来について考えるようになった」「視野が広がった」「自分から行動できるようになった」という内面的な成熟です。 「失敗」という言葉も特徴的に出ており、「失敗を恐れずに挑戦できた(そしてそれが許容された)」という経験が、彼らの自己肯定感を高める重要な転機になった可能性があります。 - 社会や他者への「意識」の変容
「これまで持っていた偏見がなくなった」「世代を超えた交流の意義を感じた」という価値観のアップデートです。 自分の中の狭い世界観が、活動を通じて壊され、再構築されたという深いレベルでの変化(パラダイムシフト)を経験した参加者がいることが読み取れます。

2-3.活動中の気持ちを、教えてください。【必須回答】
2.活動への印象の総評
楽しかったことを尋ねた2-1では「子ども」や「笑顔」といった言葉が中心となり、子どもたちと時間を共有する純粋な喜びが語られました。しかし、そこから自分自身に起きた変化を問う2-2になると、語られる内容はより深く内省的なものへと変わります。「コミュニケーションへの苦手意識を克服できた」「自分の将来や価値観を見つめ直した」といった記述からは、この活動が単なる楽しい思い出にとどまらず、参加者の人生観に影響を与える糧となっていることが読み取れます。
このような深い内面の変化をもたらした要因は、活動中の気持ちを尋ねた2-3の定量データに如実に表れています。「不安なことを周りに気軽に相談できた」という項目が極めて高い評価を得ており、活動の場に圧倒的な心理的安全性があったことを裏付けています。失敗を恐れずに相談できる温かい土壌があったからこそ、参加者は安心して自分を表現し、新たな挑戦へと踏み出すことができたと考えられるでしょう。
2-2の自由記述で「友達」という言葉が「自分」や「子ども」に次ぐ頻度で出現したことも、決して偶然ではありません。2-3で示された「相談できる仲間」の存在と合わせて考えると、CARNIVAL WORKSの活動は、単なるボランティア体験の場を超え、若者たちにとって孤独感を解消し、ありのままの自分でいられる重要な「居場所」としての機能を果たしていると考えます。
3.個人の成長・自己変容
3-1.これまでの自分と比べて、今の自分はどうですか?【必須回答】
3-2.あなたの考えやアイデアについて教えてください。活動の中で、「自分の考えやアイデアを出してよかった」と感じたことがあれば教えてください。【自由記述(n=12)】
- 「食」や「イベント」への具体的な提案
上位に 「献立」「メニュー」「御飯」「たこ(たこ焼き?)」「御祭」 という非常に具体的な単語が出ています。 これは、抽象的な議論ではなく、「子ども食堂のメニューをどうするか」「お祭りの出し物をどうするか」といった現場レベルの実践的なアイデアを出し、それが採用された経験があることを物語っています。 - 「肯定」されることの喜び
「肯定」 という言葉が高いスコアで出現しているのが最大の特徴です。 単にアイデアを出しただけでなく、それに対して「いいね」「やってみよう」と周りの大人や仲間から肯定された経験こそが、彼らにとっての成功体験(やってよかったという実感)の核心であることが分かります。 - 「相談」から生まれる「企画・提案」
「相談」「企画」「提案」 という言葉が並んでいます。 一人で勝手に決めるのではなく、周りに「相談」しながら形にし、それを「提案・企画」として実行に移すプロセス自体に、やりがいや成長を感じている様子が読み取れます。

3.個人の成長・自己変容の総評
活動を通じて、参加者の9割以上が「自分にもできることがある」という確かな自己効力感を獲得し、将来の進路や働き方を考える上での重要な指針を得ています。 この自己変容を促した要因は、与えられた役割をこなすだけでなく、自ら具体的なアイデアを提案し、それが周囲に「肯定」されて形になるという成功体験の積み重ねにあると考えます。自分の考えが受け入れられ、他者や場に貢献できるという実感が、「社会の中で機能する自分」という新たな自己認識へのアップデートをもたらしました。
一方で、自分の気持ちを言葉にして伝えることに関しては、行動面での自信獲得に比べるとやや慎重な姿勢も見られます。具体的な提案や業務的なコミュニケーションは自信を持って行えるようになった反面、自身の内面的な感情を表現することについては、まだ成長の余地や心理的なハードルが残されていると言えるでしょう。
総じて、CARNIVAL WORKSでの経験は、参加者が自分の可能性を再発見し、キャリア観を含めたアイデンティティを再構築するための重要な転換点となっています。
4.ソーシャルキャピタル・周囲との関係性
4-1.活動のことを、家族や友だちに話すことがありますか。【必須回答】
4-2.CARNIVAL WORKS の活動に参加していることについて、家族や友だちから前向きな反応や応援をもらうことがありますか。【必須回答】
4-3.活動を通して、「つながりができた」「前より距離が近くなった」と感じる人がいれば教えてください。【複数選択可・必須回答】
4.ソーシャルキャピタル・周囲との関係性の総評
参加者のほぼ全員(98%)が活動について家族や友人に話し、100%(42名全員)が周囲から「前向きな反応や応援」を得ていると回答しました。 活動は個人の中で完結せず、周囲を巻き込んだ「誇れる経験」として共有されています。この「自分は応援されている」という確固たるソーシャルサポートの実感こそが、彼らが失敗を恐れずに挑戦し、自己変容(2-2)を遂げるための安全基地となっていると考えられます。
4-3.の「つながり」を見ると、最も多かったのは「学生ボランティア(38名)」と「スタッフ(33名)」でした。同世代の横のつながりに加え、親や先生以外の「信頼できる大人(スタッフ)」とのナナメの関係が強固に築かれています。 さらに、「地域の大人(14名)」や「行政・企業(各9名)」といった、普段の学校生活では出会えない層とも一定数のつながりが生まれており、活動が若者たちにとって、狭い世界から社会全体へとネットワークを広げる重要なハブとして機能していることが実証されました。4-1~3のデータは、参加者の社会的つながりが「量」と「質」の両面で劇的に豊かになったことを示しています。 その背景には、参加者の98%が活動を周囲に共有し(4-1)、全員(100%)が周囲からの応援を感じている(4-2)という、極めて良好な支持環境があります。この「応援されている実感」は、若者が安心して挑戦するための強力な安全基地(セーフティネット)として機能しています。
つながりの内訳(4-3)を見ると、最も強いのは「学生ボランティア(38名)」や「スタッフ(33名)」といった、同世代および親以外の大人との「ナナメの関係」です。これに加え、約3割の参加者が「地域の大人」や「行政・企業の人」とも新たな接点を持っており、活動が学校や家庭以外の社会的なつながり(ソーシャルキャピタル)を拡張するハブとして機能していると考えられます。
5.運営へのフィードバック・エンゲージメント
5-1.CARNIVAL WORKS に伝えたいことがあれば、教えてください。
(感想・メッセージ・今後やってみたいことなど、何でも大歓迎です)【自由記述・必須回答】
- 「企画・実践」を通じた自己効力感
自由記述のネットワークにおいて、まず目を引くのが「献立」「メニュー」「アイデア」「提案」といった具体的な実践用語の結びつきです。 これらは、参加者が単なる労働力としてではなく、「自分の頭で考え、形にする」というクリエイティブなプロセスに参加していたことを示唆しています。自分の提案が実際のイベントや食事として実現した経験は、「役に立てた」という強い自己効力感(3-1)の具体的な裏付けとなっています。 - 異世代との「笑顔」の交流
次に大きな塊として現れたのが、「笑顔」「会話」「接する」「楽しい」といった、他者との情緒的な交流を示す言葉です。 「学生」「地域の人」「子ども」といった多様な他者と、業務的な会話を超えた「笑顔のコミュニケーション」が成立していたことが読み取れます。特に「楽しかった」という単純な感想だけでなく、「接することで変化した」という文脈が多く見られ、対人関係における自信の獲得が窺えます。 - 内面の変化と「居場所」の発見
さらに深層的なキーワードとして、「自信」「変化」「肯定」「発見」という言葉が抽出されました。 これらは、「自分にもできると分かった」「肯定されて嬉しかった」「新しい自分を発見した」といった、内面的な成長のストーリーを物語っています。また、「居場所」「コミュニティ」という言葉も散見され、活動が単なるプロジェクトを超えて、彼らにとって安心して帰ってこられる精神的な拠り所(サードプレイス)となっていたことが確認できます

